大人の歯は、一度失ってしまうと二度と自然には生えてきません。これまで歯を失った場合には、入れ歯やブリッジが一般的でしたが、「しっかり噛めない」「見た目が不自然」「歯ぐきが痛む」「発音がしにくい」「外れてしまうことがある」など、不便を感じることも少なくありませんでした。
インプラント治療は、失った歯の部分に チタン製の人工歯根(インプラント体)を埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法です。50年以上の実績があり、見た目や噛む力が天然の歯に近いことから「第2の永久歯」とも呼ばれています。
また、隣の健康な歯を削らずに治療できるため、ブリッジや入れ歯と比べても 周囲の歯に負担をかけにくいという大きなメリットがあります。
こんな方におすすめです
インプラント治療には顎の骨の厚みや高さが必要ですが、骨が痩せてしまっている場合には、骨を補う処置(GBRやソケットリフトなど) を行うことで治療が可能になるケースもあります。
松岡歯科・矯正歯科では、骨の再生治療(骨造成)にも対応しております。他院で「骨が少ないためインプラントが難しい」と言われた方も、ぜひ一度ご相談ください。
入れ歯・義歯 | |
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特徴 | 装着時に違和感や痛みを感じやすく、食事のたびに外して洗う必要がある。針金をかけた歯にも負担がかかる。 |
歯や骨への影響 | 噛む力が直接骨に伝わらないため、時間が経つと顎の骨がやせていく |
治療期間 | 1~3か月程度と比較的短期間 |
寿 命 | 3~4年ごとに修理や作り替えが必要になることが多い |
治療費 | 比較的安価だが、状態によっては調整や追加費用がかかることがある |
ブリッジ | |
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特徴 | 失った歯の両隣の健康な歯を削って支えとし、その上に橋をかけるように人工の歯を装着する。 |
歯や骨への影響 | 健康な歯を削る必要があり、土台となる歯に負担がかかる |
治療期間 | 1か月未満で比較的短期間 |
寿 命 | 5~10年ごとに交換が必要になるケースが多い |
治療費 | 保険適応の金属を用いる場合は比較的安価。ただし、見た目,機能を重視してセラミックを選ぶと自費治療になる |
インプラント | |
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特徴 | まわりの歯に負担をかけず、天然の歯と同じようにしっかり噛める。 |
歯や骨への影響 | ほかの歯を削る必要がない |
治療期間 | おおよそ3~6か月ほど |
寿 命 | きちんとメンテナンスをすれば10~20年以上使える |
治療費 | 最初の費用は高めだが、長持ちするので結果的に経済的 |
まずはお口の状態を詳しく調べます。視診、レントゲン、CT撮影、歯型の模型などを用いて、インプラント治療が可能かどうかを診断し、治療計画を立てます。
歯周病や虫歯がある場合は、先にそれらの治療を行います。残せない歯がある場合は抜歯を行い、口腔内を整えてからインプラントに進みます。
住吉区の松岡歯科・矯正歯科ではコンピューターで位置や角度を正確に計算し、サージカルガイドを使ってインプラントを埋め込みます。歯ぐきを切る量を抑えられるので、体への負担も軽減できます。局所麻酔で行い、時間は1~2時間程度です。
一次手術から2~3か月後、歯ぐきの下にあるインプラントを歯ぐきの上に出す手術を行います。所要時間は30~60分程度で、範囲も小さく済みます。ここで「ヒーリングアバットメント」という部品を装着し、歯ぐきが安定するのを待ちます。
※症例によっては二次手術が不要な場合もあります。
精密な歯型を取り、それを基に人工の歯(上部構造)を作製します。
アバットメントという部品をインプラントに取り付け、作製した人工の歯を装着して完成です。見た目も機能も天然の歯に近い仕上がりになります。
治療が終わってからも、定期的なメインテナンスが欠かせません。インプラントの周りが炎症を起こさないように、歯科医院でのチェックとクリーニングを続けていきましょう。
インプラント治療では、顎の骨の状態を正確に把握し、綿密な治療計画を立てることがとても重要です。その上で、安全にインプラントを埋め込むためには、計画通りの位置・角度で手術を行うことが欠かせません。
「インプラントガイドシステム」は、専用ソフトを用いてコンピュータ上で治療をシミュレーションし、その計画に基づいて「手術用ガイド」を作製するシステムです。手術の際はこのガイドを使ってインプラントを埋め込むため、より正確で安全性の高い治療が可能になります。
さらに、3D画像を用いて骨の状態や神経・血管の位置を確認しながら治療計画を立てるため、治療内容を患者さまご自身にも視覚的に分かりやすくご説明できます。これにより、不安を解消し、納得した上で治療を受けていただけます。
CTスキャンのデータと専用シミュレーションソフトを用いて、インプラントを埋め込む位置や角度を正確に決定します。さらに被せ物(人工の歯)の設計まで行うため、従来に比べて治療全体の期間を短縮することが可能です。
計画通りに埋入できるマウスピース型のガイドを使用することで、必要最小限の外科処置で手術が行えます。そのため、手術時間が短くなり、身体的・精神的な負担を軽減できます。
専用ソフトを活用し、患者さんのお口の状態や治療計画を3次元画像でわかりやすくご説明します。治療内容を視覚的に理解していただくことで、不安を和らげ、安心して治療に臨んでいただけます。
「骨が少ないからインプラントはできません」と他院で言われ、治療を諦めてしまった方もご安心ください。骨造成という技術によって、インプラント治療が可能になる場合があります。
骨造成とは、骨を移植したり再生を促したりして、顎の骨をインプラントを埋め込める状態まで回復させる治療法です。これにより、従来は難しかった症例でもインプラント治療が行えるようになります。
住吉区の歯医者 松岡歯科・矯正歯科では、この骨造成にも対応しております。骨の量の問題でインプラントを断念されていた方も、ぜひ一度ご相談ください。
GBRとは、インプラント治療に必要な骨の量を補うための治療方法です。インプラントを支えるには十分な骨幅が必要ですが、骨が不足している場合には、骨を再生させる処置が行われます。
具体的には、骨が足りない部分に人工の骨補填材を入れ、その上を「メンブレン」と呼ばれる特殊な膜で覆います。この膜によって骨を作るスペースが守られ、骨をつくる細胞(骨芽細胞)が集まり、新しい骨が形成されていきます。
治療後は歯ぐきを元に戻し、数ヶ月かけて骨の再生を待ちます。その後、インプラントと骨がしっかり結びついたら人工の歯(上部構造)を装着します。必要な骨が再生されることで、歯ぐきの形も自然になり、見た目や清掃性の面でも良好な状態に仕上がります。
インプラント治療を行うためには、しっかりとした骨の幅や高さが必要です。特に上の奥歯の部分では、骨が足りずにインプラントができないケースがあります。そうした場合に「サイナスリフト法」という骨を増やす方法を用いることで、インプラント治療が可能になります。
「サイナスリフト」とは、上あごにある空洞(上顎洞)の底を少し持ち上げ、そのスペースに自分の骨や人工の骨補填材を入れて新しい骨を作る方法です。これにより、インプラントを支えるための十分な骨の厚みを確保できます。
サイナスリフトには、
• 骨の再生を待ってからインプラントを埋め込む方法(安全性が高い)
•骨造成と同時にインプラントを埋め込む方法(治療期間が短い)
の2つがあり、患者さんの状態に合わせて適切な方法を選びます。
外科的な処置のため治療期間はやや長くなりますが、しっかりと骨を増やせるため、インプラント治療の成功率を高めることができます。
上顎の骨を増やすため、歯茎を少し開いて骨に小さな窓を作ります。その窓から骨の一部を押し上げ、上顎洞の底の膜を安全に持ち上げます。そのスペースに骨を再生させるための材料を入れ、外側を特殊な膜で覆って歯茎を縫合します。その後、約6か月~9ヶ月間かけて骨がしっかり再生するのを待ちます。
ソケットリフト法は、インプラントを埋める際に、挿入口から骨移植材や骨補填材を入れて、上顎洞底の粘膜を慎重に持ち上げる手法です。骨を増やせる量には限りがあるため、ある程度骨が残っている場合に適しています。
上顎洞を利用して骨移植材を充填し、骨の厚みを確保する点では、サイナスリフト(上顎洞拳上術)の一種にあたります。手順としては、まず上顎骨に小さな穴を開け、専用器具で少しずつ上顎洞の粘膜を押し上げます。インプラントを埋入する位置では、骨を1mm残した状態で調整し、そのスペースに骨移植材を充填した後、インプラントを埋め込みます。
この方法はインプラントの穴から処置を行うため、サイナスリフトに比べて外科的負担が軽く、患者への身体的な負担を抑えられるのが特徴です。
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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09:00~13:00 | 〇 | 〇 | 〇 | / | 〇 | ● | / |
14:00~18:00 | 〇 | 〇 | 〇 | / | 〇 | ● | / |
土曜日●=9:00~12:00/13:00~16:00
【休診日】木曜日、日曜日、祝日
※当院では、施設基準等に適合している旨、厚生労働省地方厚生局に届け出を行っております。【施設基準等の詳細はこちら】